しわには大きく分けて(1)表情じわ、(2)固定じわの2種類があります。
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しわには大きく分けて(1)表情じわ、(2)固定じわの2種類があります。
表情じわとは、表情によって“動くしわ”です。代表的なものは、前額、目尻、眉間で動かさないときにはしわができない程度までの状態を言います。動くことによって出るしわであれば、動きを止めることによってしわが出るのを防ぐことができます。また動きを止めておくことによって、しわができるもしくは深くなるのを防ぐ作用があります。これにはボトックス注射というものがあります。気になる部分に注射することによって、動きを弱くする作用があります。
固定じわとは何もしなくても出ているしわです。代表的なものはご老人のように前額、目尻、眉間で何も動かさなくても、すでに刻まれてしまっているしわなどです。(ただし、動かさない時も出ているしわは表情じわであり、かつ固定じわです。)このような状態では動きを止めるだけでは、必ずしも刻まれたしわを伸ばすことができないため、ボトックスだけでなく、ヒアルロン酸の併用をお勧めすることがあります。
ヒアルロン酸は2つの作用をしてくれます。1つは“膨らませる”で、2つ目は水分を引っ張ってくるということです。これによってしわなどの“溝”が浅くなり、目立ちにくくなります。
またボトックスにはわきの多汗症になる可能性もあります。ヒアルロン酸は鼻筋を通す、顎をシャープになる可能性もあります。
当クリニックで使用するヒアルロン酸は吸収するものを使用します。ヒアルロン酸と呼ばれる中には半永久的に持続するといううたい文句で出回っているものがありますが、他院でそれを入れられたがために、凸凹になってしまい、それをとるために大きな傷を残さなければいけなかったケースなども見受けます。ヒアルロン酸は持続期間も大切ですが、身体に影響の少ないものが第一と考えます。持続期間だけで選択されることは必ずしも良いとは言えないと思います。